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ジョン・フォード「若き日のリンカン (1939)」

BeauMale
2011.8.29

ジョン・フォードの「若き日のリンカン (1939)」を観た.これは文字通りにリンカンが如何にして法律を目指し、冗談のの好きな腕っ節の強い大男であったかの物語で、弁護士に成り立ての初めての裁判で、劇的な勝利をもたらすという話である.大男が山高帽姿で驢馬に乗って通りを行く姿がおかしい.知らなくてはこのメイクアップでは到底解らないがヘンリー・フォンダがリンカンを演じている.

初めて法律の本を貰って川岸の大きな「わが谷は緑なりき 」に出てくるような木陰で本に読みふけっているところに恋人と思しきアンという女性が現れ川岸を川の流れとは反対の喋りながら右から左に進む映像の美しさ.時は春である.今にも求婚するのかと思っていたら、彼女とは別れて、一人川に向かって石を投げるとその波紋が映し出されたかと思うと、ゆったりとした甘い音楽が性急なのに変わって時が移る.

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同じ川には雪解けの氷が性急にせわしなく流れ、キャメラが引くと岸辺には毛皮の帽子を被って斧を担いだリンカンがいる.また左に少し進んで背後には次から次へと氷が流れ下って行く.さっき別れた場所と同じに見える場所に墓石が立っていて、その碑銘でこの墓がアンのものであると知らされる.墓の前でしゃがみ込み墓に話しかけるリンカンの背後の川にはいつまでもいつまでも氷が流れ続ける.

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この映画は「駅馬車」と同じ 1939 年の作品で「駅馬車」の後に撮られている.

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