viva cinema

「ゲームの規則」は素晴らしい

BeauMale
2011.9.1

昨晩は久々に二ヶ月ほど前だったか、三百円代というこれほどの名作が何故こうも安いのだとあきれてでも有り難いと二本買った DVD の「ゲームの規則(1939) LA REGLE DU JEU」を観た.筆者はこの映画は五本の指にも入れて良いほど大好きな映画なのである.何が好きかと云って全体に流れる明るくおおらかな感じが好きなのである.これに似ているものはモーツアルトの「フィガロの結婚」しかない.監督はジャン・ルノワールであって全ての登場人物を自由に動くがままに撮って誰に対しても温かいまなざしを向ける.

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上の二人の左側は飛行士でリンドバーグ以来の大西洋横断の記録を打ち立てたと空港に着陸して群衆に囲まれるところから物語は始まる.右の大男はルノワール自身が演じて自分は失敗者だと語る音楽家であるが、飛行士ので迎に行ったのは彼一人で、飛行士は彼女が来ていない、彼女のために飛んだのに、とインタビューに答えてそれが全国放送される.

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上の女性が飛行士の云う彼女で大男の師匠のオーストリアの大指揮者の娘で今では侯爵夫人である.彼女のドイツ語訛りのフランス語はとても愛くるしい.ゴダールのアンナ・カリーナやジーン・セバーグのフランス語の原点はこの映画にあるのだと思う.寝そべっているのがルノワールの演じる大男で彼女の寝室で寝そべって話すことの出来る大親友なのである.

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上が彼女の夫の侯爵で機械仕掛けの人形や楽器に眼がない好人物で、ラジオ放送を利きながら、妻に空港に行って上げたら良かったのにと寛大なのである.

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上の左の女性が公爵夫人の小間使いでコケティシュな典型的小間使いで、その右の帽子を被っているのが彼女の夫の森番で、彼女は公爵夫人と暮らして森番は別邸の森を管理しているので別れ別れである.この森番に首を押さえられているのが、密猟者であったのが侯爵に召使いとして雇われてしまうのである.

ルノワール演じる大男の飛行士を是非とも別邸での大パーティーに招いてくれとの頼みで呼ばれることになるが、有名人氏が集って、ここでそのさなかに、侯爵対飛行士の侯爵夫人を巡る争い、小間使いを争う森番対新しい召使いの争いが始まって客はこれも仮装パーティーの余興だと思っているので誰も気にしに.屋敷中所狭しとピストルをぶっ放す、森番と、召使いの追っかけが繰り広げられ、侯爵と飛行士は殴り合い取っ組み合いまで始めてしまう.最後は皆仲良しに戻るが芝居ではなく映画でこんんことが起きてしまうのか、マントを所有者ではなく別の人がまとったばかりに人が一人死んでしまうが、事故ということにして幕が下りる.ハワード・ホークスの「赤ちゃん教育」とは全く違う喜劇であるがこれを一度見たら好きにならずにはいられない.

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