viva cinema
すべし.

ポランスキー「ゴーストライター」を観たが...

BeauMale
2011.10.17

「袋小路 」を観て「テス」と比較したり「水の中のナイフ」も観て謂わば予習、復習をして劇場まで観に行ったのであるが、正直なところこの映画には心惹かれるものがなかった.あまつさえ途中から寝てしまって実のところ収獲はない.これまで映画の途中で寝ることもあってその場合は数日内にもう一度見直すのだが、この映画にはその気も起きない.ポランスキーはヌーヴェルヴァーグと時を同じくして出てきた監督で長編第一作の「水の中のナイフ」は 1962 に出ているが、ヌーヴェルヴァーグには及ばない何かが欠けているのではないかという気がしている.その人を退屈にさせるものはなんなのか、兎に角はっとさせるようなものにお目に掛かれない.

主人公はこのパブで友人と食事をしている左端の青年で、英国の元首相の自伝のゴーストライターが海で死んでしまって、後釜を募集しているが破格の金額が出るのでそれに応募する積りだが気が進まない仕事だといって状況が說明されるのだが、こういう所を影像で遣ってもらいたいなと思う.

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応募した出版社に行くが警備が金属探知機まであって異様に厳重だが、インタビューの最中に合格してしまう.アメリカに行って一月以内に完成させるという条件である.帰りに分厚い原稿を渡され、それが死んだ前任者のものかどうかはわからないまま目を通して置いてくれと言われた帰途にそれは襲われて盗みとられてしまうが、暴漢が近づく時からそうなると解ってしまうし、それが囮の偽原稿だということも想像がつく.こういう話の進め方を官僚的と呼ぶのではないか.

翌日にはアメリカに発つことになって、乗り物を乗継ぎ島にある元首相のコンクリートの打ちっ放しの屋敷で、秘書の女性に案内されて海の見える書斎をあてがわれる.

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前任者の原稿は USB メモリーに入って手提げ金庫に入れられそれが机の抽斗に仕舞われる.ある時これを取り出してコンピューターに差し込むとパスワードの入力を求めてきて、出鱈目を入れると屋敷中に警報が鳴って窓が閉まって大慌てで元に戻し知らぬ顔をするが、何故それほど厳重なのかが解らない.

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秘書の女性は元首相のことなら妻以上に全てを知っていて、全てをきちんと管理する.もう一人の女性である妻はなんだか解らない謎の女性である.

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元首相は翌日自家用飛行機で戻ってきた.新しい人間の出迎えに誰かを訪ねると彼は「ゴースト」とだけ応える.元首相にインタビューしながらコンピューターで打ち込んでいくと直ぐさまプリントして渡される.前任者の門外不出の原稿はどうするのだろうか、まだよく解らない.

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首相在任中に英国籍を持っている四人の男をパキスタンでテロリストとして捕らえて CIA に渡したら男達が非道い拷問を受けたと言うことが発覚して連日 TV で報道される.

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その後ごたごたあってそのごたごたは筆者にはついて行けない、そのごたごたの辺りは半分ぐらいは寝ていたので、話がどうなったか解らない.最後は札束ではなく原稿用紙が空を舞うところで終わる.

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このポランスキーはかなりがっかりした.初期からポランスキーの映画では音楽はきちんと音源が示されていたがこの映画では、どうなるかどうなるかとばかりにせわしなく音楽が鳴り続けていて、話に乗れないと眠くなる.

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