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A-1
「何かを理解した気分」にさせるという納得の風土
マスメディアにおける記号の消費とイメージの流通のサイクルとはおよそ無縁の領域で、真実と、真実ならざるものとの決定的な差異をきわだたせることで、納得とは異なる理解の生産に加担
あたりに蔓延している安易な納得の風土の中では、ほとんどの場合、純然たる知性の行使は避けられたまま、事態が進行
そこにあらかじめ存在しているとみなされる差異を無批判に受け入れたうえで自分を研究のがわに位置づけることは、納得の風土に身をさらすことと、本質的に変わらない姿勢

A-2
わたくし自身は、今日の日本人の多くが、前提を欠いた至上命令のように「改革」の一語を神聖視している現状にきわめて懐疑的であります。マスメディアが観念的なイメージとして流通させている「改革」の概念は、潜在的な資質をどのように顕在化させるかを実質的に計測しようとする《知性》の働きを、あらかじめ視界から遠ざけがちだからであります。実際、「改革」と口にしていれば自分は正義の側にいると勘違いする人びとの自堕落な思考停止ほど、始末の悪いものはありません。
A-3
二者択一は、あくまで暫定的ものでしかないということを、どうか自覚していただきたい。あらゆる可能性を検証する以前に行われた選択は、そう見えることがあっても、断じて決定的なものではありません。それを理由もなく決定的だと確信することは、あらゆる存在から思考の柔軟性を奪います。それは、若さの放棄につながりかねません。そのことにたえず意識的であっていただきたい。思考の柔軟性こそが、知性と呼ばれるものにほかならないからであります。

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